Tomcat　−Tomcat4.0.4のinstall−

Tomcatは、JSP環境を持ったServletコンテナです。
ApacheのようなWebサーバと組み合わせて使うことも出来るし、
TomcatをWebサーバとして利用して、TomcatだけでServlet、JSPを動作させる環境を作ることも出来ます。
既存のWebServerと組み合わせて使う時は、WebServerとTomcatを繋ぐアダプターモジュールが必要になります。

Tomcatの詳細は、The Ja-Jakarta Project(Jakartaプロジェクトの成果を日本語化している団体）のwebsite
http://www.ingrid.org/jajakarta/　から日本語マニュアルをdownloadして下さい。

今回インストールした環境

＜インストール手順＞

*上記の作業でTomcatを使って見ることは出来ます。
　実際にアプリケーションを構築する時は、コンテキスト(application)の配置を決めたり、連携するsoftwareの設定をしたり、
　
セキュリティーを考慮したり、　多くの設定が必要になります。
*ソースコードから構築する場合は、構築ツール(Ant)をの入手する必要があります。
　また、JDKがバージョン1.3以前であれば、コンパイルのためにXMLパーサ(JAXP)をインストールする必要もあります・


1.TomcatのDownload
実行形式のファイルはhttp://jakarta.apache.org/site/binindex.html
からRelease Builds のversionを選んでdownloadしてください。
今回はjakarta-tomcat-4.0.4.tar.gzをdownloadします。
"standard"と"ＬＥ"が選択できますが、違いは"LE"にはJDK1.4で標準パッケージにバンドルされた機能が、含まれていません。
つまり、JDK1.4をインストールすれば、"standard"でも"ＬＥ"でもどちらでも良いのですが、他に違いがあるのか良くわかりませんので、
"LimitedEdition"では無く、"standard"をdownloadします。

2.Tomcat解凍
tar zxvf jakarta-tomcat-4.0.4.tar.gz -C $CATALINA_HOME
下線部分は解凍先のdirectory指定ですから、downloadしたfileを格納したdirectoryに解凍するのであれば、指定不要です。
解凍した結果のdirectory構成はこちら。

3.環境変数にCATALINA_HOMEとJAVA_HOMEの設定
export CATALINA_HOME=Tomcatをインストールしたディレクトリ

export JAVA_HOME=JDKをインストールしたディレクトリ
Tomcatが起動する時にこの環境変数を使って、$JAVA_HOME/lib/tools.jarを参照しているようです。

4.Tomcatのstart-up
起動、停止のためのスクリプト catalina.sh が 用意されていますのでこれを使って起動します。
このスクリプトは、3番で設定した環境変数を参照しています。
$CATALINA_HOME/bin/catalina.sh start

5.サンプルページの表示
WebBrowserから"http://localhost:8080/"と入力すると、サンプルページが表示されます。





6.Tomcatの停止
コンソールから以下のように入力します。
$CATALINA_HOME/bin/catalina.sh stop

7.javaコンパイラ(javac)からservletのclass libraryが見えるようにする
Tomcatそのもののインストールは6番で終わりです。（もちろんdefaultのまま動かす事が出来る最小限の環境設定です。）
servletを作成するために、javaコンパイラ(javac)からservletのclass libraryが見えるようにする必要があります。
方法は2つ考えられます。

1:環境変数にCLASSPATHを設定する。
2:$JAVA_HOME/jre/lib/extにservlet.jarを配置する。

Tomcat4.04のdirectory構成では、servlet.jarは$CATALINA_HOME/common/libに配置されています。