LinuxでJava2を使う時の日本語FONT


LinuxでJDK1.2以降のJava環境の場合、日本語を表示させるためには、JDKのインストール以外に必要な作業があります。
Java2はJVMにFONTレンダリングをする機能があるため、使用するFONTはXWindowSystemが対応している、スケーラブルFONTに限られます。
一般的にはTrueType Fontが使われているようです
以下の説明は、すでにJDKのインストールは終了しているものとして、進めます。

<概要>

1.TrueType Fontの入手、インストール 製品版のTurboLinuxにはあらかじめRYOBI日本語TrueTypeFontがbundleされています。
2.環境変数JAVA_FONTSの設定 FONTファイルのpathを記述します。
3.font.properties.jaの編集 Javaの論理FONTとインストールしたFONTの関連付けを定義するファイルです。
ファイル名の最後の2文字"ja"が日本語のマッピングファイルである事を示しています。
Java2ではプラットフォームに依存しない論理FONTとして、Serif font やSansSerif、
Monospace、Dialog、および DialogInput を持っています。


<説明>

1.日本語FONTが設定されていない状態。
  



2.TrueTypeFontの入手

TurboLinux6.0の場合は、/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueTypeに
FONTファイルがインストールされています。
このdirectoryに置かれているファイルfonts.dirにフォントファイル名とフォント名が紐付ける記述があります。
ここのフォント名をfont.properties.jaに記述します。

和田研FONTを入手したい場合は、
http://packages.debian.org/unstable/x11/ttf-xtt-wadalab-gothic.html
を参照して下さい。

3.環境変数の設定

$HOME/.bash_profileにpath(/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType)を加えます。

<sample>
export JAVA_FONTS=/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType:~/jdk1.2.2/jre/lib/fonts

4.font.properties.jaの編集

$JAVA_HOME/jre/lib/font.properties.jaを編集します。
デフォルトのfont.properties.jaには和田研FONTが定義されていますので、
それをインストールした場合は、この設定は変更する必要がないはずです。
sampleとしてRYOBI日本語FONTの定義しているfont.properties.ja
をご覧下さい。



Javaのcodeを記述する時は、論理フォント名でも、物理フォント名(file名ではなくfamily)でも可能です。
<sample> new Font("Serif", Font.PLAIN, 12) // Logical font
new Font("Times New Roman", Font.PLAIN, 12) // Physical font

詳しくはhttp://java.sun.com/j2se/1.3/ja/docs/ja/guide/intl/index.htmlのFONTの項目ををご覧下さい。